合葬墓(合祀墓) |
長所(メリット)
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短所(デメリット)
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- 1人あたりの専有面積が少なくて済むため、永代供養の中でも最も費用が低廉です。また、年間管理費なども掛かりません。
- 散骨と異なり、命日やお彼岸、お盆などにはお墓参りに出掛けることができます。
- 希望すれば、寺院の僧侶に命日の法要などを営んでいただくことも可能です。
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- 物理上、他の方のご遺骨と混ざってしまうので、一度お納めすると、そこから取り出して改葬することはできません。
- 墓碑やお名前の彫刻など、故人さまがそこに眠っていることを示す外壁カスタマイズなどはできない場合もあります。
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ご遺骨をお骨壺より取り出し、大きなお墓の中にお納めする方式が「合葬墓(合祀墓)」です。お骨壺のまま保存する「納骨堂」の方式と異なり、納めた段階で他の方のご遺骨と混ざってしまいますが、納骨堂を申し込んだ場合でも、(永年契約である場合を除き)一定期間終了後、最終的には同じ形で合祀されてしまうことになるので、結果的には非常にコストパフォーマンスが高く、また、将来的な管理責任なども一切発生しませんので、現在、最も人気の高い納骨方法であると言えます。 |
納骨堂 |
長所(メリット)
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短所(デメリット)
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- 一定の契約期間内は、お骨壺のままで個別のスペースに納められ、お祀りされますので、他の方のご遺骨と混ざることはありません。
- 散骨と異なり、命日やお彼岸、お盆などにはお墓参りに出掛けることができます。施設によっては、納骨堂内での個別のお参りも可能です。
- 希望すれば、寺院の僧侶に命日の法要などを営んでいただくことも可能です。寺院によっては、お骨壺を一時的に取り出し、本堂などで法要を営んでいただくこともできます。
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- 合祀墓と異なり、一定の契約期間はそのスペースを占有するため、費用は合祀墓よりも割高となります。
- 永代(半永久的な納骨堂使用)契約でない場合、一定の契約期間を過ぎると取り出され、合祀されてしまうケースが一般的です。そのまま続ける場合、新たな費用が必要になります。
- 個人や夫婦の場合でしたら問題ありませんが、3名以上で申し込む場合、施設によっては一般的なお墓よりも高い費用になってしまう場合があります。
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一般的に「永代供養墓」「合同墓」として認識され、イメージされているのが、この方式です。いわば「お墓のマンション」のような形態で、コインロッカーのような大きさになっている「個別のスペース」にご遺骨を納め、契約された一定期間、そこでお祀りされます。契約期間はそれぞれですが、一般的には33回忌まで(契約で言えば30年間程度)が多いようです。当然ながら、契約期間が長ければ長いほど、費用は割高になりますので、最初は納骨堂をイメージして検討を開始しても、最終的には合祀墓を選ばれる方も少なくありません。 |
散骨(海洋自然葬) |
長所(メリット)
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短所(デメリット)
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- 一切の宗教色を排除した形で、「最後は自然へ帰りたい」という故人さまの想いに応えることができます。また、葬儀を行なわない代わりに、無宗教式のセレモニーを行なう形でお別れすることもできます。
- 樹木葬などと異なり、土地の所有権や埋葬場所などに関するトラブルも一切発生しません。また、お墓を必要としないため、後継者の問題に頭を悩ますこともありません。
- お墓のみならず、お仏壇などといった様々な「お祀り道具」も準備する必要がありません。自分のやり方、自分のペースでのご供養が可能です。ご遺骨の一部を残す「手元供養」も可能です。
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- 大半のプランで、散骨後に散骨証明書が発行され、散骨海域などを確認することはできますが、いわゆる「お墓参り」などは難しい場合もあります。また、一度散骨してしまったご遺骨は、2度と回収できません。
- 散骨業者の中には、様々なトラブルを頻発させている悪徳業者の存在も増加傾向にあり、業者選びを間違えると、最悪の場合、責任問題や賠償などが遺族に及ぶ危険があります。
- 古風な考えをお持ちのお身内がいらっしゃった場合、同意を得にくい場合があります。また、菩提寺などがあった場合、ご住職やお身内などとの間で、トラブルになることもあります。
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ここ20年の間に、広く認知されるようになった方式が「散骨」です。規定に則ってご遺骨を粉末化し、慣習上問題ない海域に撒いてお別れします。特に、無宗教または宗教色を持ったお別れを避けたいと考える方々から強い支持を受けています。船をチャーターしなければならないなどの理由で、当初はそれなりに費用も掛かったのですが、最近では合同散骨や委託散骨などといった新しい方法も増え、選択肢が広がるとともに費用も大きく下がってきました。ただし、散骨に無許可の漁船や釣り船を用いたり、禁止海域に無許可で撒いたりするなどといった悪徳業者も増えており、充分な注意が必要です(すみれ葬祭では、そのような散骨船や散骨業者は一切お付き合いしておりません)。 |
手元供養 |
長所(メリット)
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短所(デメリット)
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- 愛する故人さまと遠くお別れすることなく、常に日常生活を共にすることができますので、「寂しさ」「空しさ」などを感じにくい生活が送れます。
- 埋葬場所まで手を合わせに出掛ける必要がなく、思いついた時に、その場で手を合わせ、ご供養することが可能です。
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- 「お骨をお墓に納めないと可哀想」「成仏できない」など、周囲の方々のご理解を得にくい場合があります。
- 手元供養用の商品は、ほとんどが「ご遺骨の一部」を保存するためのものですので、新たに埋葬や散骨などを行なわなければならないこともあり、費用面で予想外の出費となることもあります。
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散骨同様、ここ20年ほどの間で急速に知られるようになって来た方式が「手元供養」です。ご遺骨の全部または一部を、納骨や散骨せずにご自宅などで保管し、日々のご供養を続けるやり方ですが、以前までは「経済的にお墓を買えないので、仕方なく遺骨を自宅に置いたままにしている」という消極的理由によるものがほとんどでしたが、最近では「少しでも長い間、一緒にいたい」「常に自分の近くにいて、見守って欲しい」など、積極的な理由からこの方式を選ぶ方が増えて来ており、それに伴って、ご遺骨の保管方法も多彩になりつつあります。 |